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スーパーの衣料品復活の決め手は、リサイクル化など新しい販売スタイルの追求

スーパーに980円ジーンズが登場するなど、カジュアル衣料品の激安戦争が始まっています。ユニクロの業績がいぜん好調なのに対して、スーパーの衣料販売は低迷が続いています。スーパーの巻き返しが、この低価格競争を誘発させています。

しかしスーパーがカジュアル衣料品の激安競争に勝利できるのでしょうか。ユニクロなど専門企業の強みは製造小売業としての企画力と品質・価格にあります。そのようなプロ集団と真正面から戦える経営資源がスーパーにあるのでしょうか。

スーパーは単なる低価格化・ファッション化ではなく、新たな切り口で勝負すべきではないでしょうか。スーパーで始めた各種の下取りセールは好調だったといわれています。なにか新しい価値を提供するといった独自性・差別性が必要と考えられます。

いま、家庭から廃棄される衣料品は膨大な量になっています。限定的に店頭で回収された衣料品はアフリカなどの海外に送られ再利用されるか、油をふき取る工業用の雑巾としてリユースされているだけです。衣料品の分野は、繊維製品から原料を再生・再利用するリサイクルへの取り組みが大幅に遅れています。

レジ袋削減に取り組んでいるスーパーなら、リサイクルを前提にした仕様の衣料品を開発、店頭で販売・回収するといった一連のリサイクルシステムを構築できる立場にあります。激安ファッション競争は、ますます廃棄衣料品を増やすだけです。リサイクルを促進する環境に優しいファッションビジネスの視点に、スーパーの衣料品販売再生のヒントがあるように思われます。

著:加宮利行→360サポーターズ


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