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③<指示・命令の要訣>早く決める

そもそも「決め」の要素がなければ指示も命令もありません。
なぜならば、指示や命令は意思の明示に外ならないからです。上司は、自分の与えられたミッションをもとに方針を決めます。「われはこうする」というものです。これは、自己宣言のようなものです。ちなみに、欧米では命令の主語は、発令者個人です。つまり一人称です。日本の場合は、それが複数形をとります。つまり「わたくしたちは」という形式をとります。日本で責任の所在があいまいになる傾向はここにあります。

それはさておき、意思を明確にしなければ、部下は動けません。最もいけないことは、何も決めないことです。決断が伴なわないマネジメントほどマズいものはありません。決めたから動ける、動いたから正しかったか間違いだったかが検証できるのです。それを、プライドや責任を回避する考えから、決断をおこなわず、あいまいなまま状況に流されるような事態を招くことが人間の世界にはよく起こりがちですが、これは絶対に避けなければなりません。

最近は、安全が脅かされる緊急事態や市場クレームなどがおこった場合、その対応のまずさが問われることが多いですが、ほとんどの場合、決断を先送りにし、初動が遅れ結果、後々尾を引く状況を生み出すということばかりです。これは人災以外の何者でもありません。

人間は完璧であり続けることはムリです。目指すべき方向としてはよいのですが、決めるべきことは早く決めて、部下や関係者にはかり、意見を集め、できるだけ間違いをなくし、後に控えた行動へ移ったほうが、むしろよいといえます。そうすることが、目的に近いところでの妥協を最終的には作り出します。また、一旦行動をおこしてみて、振り返りと修正を素早くおこなうほうが変化する状況に適応する場合には有効です。なぜならば行動によって多くの情報を現場から吸い上げることができますし、自らが決めて行動によって意思を表現することもできます。そうすれば、周囲もただ眺めるだけでなく、自分の立場でどう支援をおこなうべきか考えるようになります。

著:田辺和彦 →360サポーターズ
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