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ワラスの発想4段階説と脳の編集メカニズム

新しいアイデア・コンセプトが誕生するプロセスを解説する理論の一つに「ワラスの4段階説」があります。4段階の具体的な内容は次のようになります。

① 準備期・・・関連する知識・情報を収集・整理し、さまざまな角度からアイデアの発想にトライ

② 孵化期・・・準備期に集めた知識・情報が頭の中であたためられ、無意識の知的活動によってアイデアの発酵が行われている状態

③ 啓示期・・・あるとき突然、神の啓示のようにアイデアを発想

④ 実証期・・・アイデアを検証し、実現可能な内容にアレンジ

これまで、なぜ啓示が生じるかの背景についてよくわからない点がありました。
ただ、アルキメデスやニュートンの神話から、突然の啓示説は説得力をもっていました。その不可思議な啓示の発生について、脳科学の進化によってもう少しわかりやすく説明できるようになりつつあります。

最新の脳科学では、脳のメカニズムとして既存知識を編集する働きがあるといわれています。課題に関する既存知識をストックしていくと、脳の編集作業にともなって思わぬ組み合わせが生まれるとする説です。

従来の理論では創造性と詰め込み教育は無関係、もしくは対立的に位置づけられてきましたが、現在の説では創造のためには知識の詰め込みが必要となります。エジソンは単に既存アイデアの応用ということで事例知識は重要としてきましたが、いまではさらに積極的な意味で事例知識が重要とされるようになっています。

頭なの中の知識の範囲内でしか知識の編集作業が起こらないことからすれば、新しい概念を発想するにはそのテーマに関する知識のストックが必要となります。発想力を高めるには、幅広い知識の蓄積がもとめられます。

著:加宮利行→https://www.gdl-j.co.jp/archives/001032.html


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