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キャッチアップか、ボトムアップか

新しいビジネスモデルの発想プロセスを分析していくと、その着想パターンは2つに分けられるようです。

一つは、時代を先取りするようなキャッチアップ的スタイルです。何かと話題になることの多い『ユニクロ』や『ニトリ』も、いまの販売スタイルのきっかけとなったヒントはアメリカへの流通視察でキャッチしています。『ユニクロ』は、『GAP』を目指すべきビジネスモデルとしました。『ニトリ』は、アメリカでは「箪笥や本箱などの家具は住宅への備え付が進んでいて、家具店はホームウェア中心となっていること」を知り、日本でいち早くそのような仕組みづくりに取り組んだことが現在の成功につながっています。

これに対して、中古自動車の販売チェーン『ガリバーインターナショナル』は、現実の事業で生じている問題点の解消に継続的に取り組み続けること新しいビジネスモデルを生み出しています。足元の課題を解決し続けていくボトムアップ方式といえます。中古自動車だけでなく古本など中古品取引の場合、業者に商品を売る所有者はその取引ルールの不透明感に不信をいだきがちです。足元を見て買い叩いているのではないかと思うようです。この点について『ガリバー』は、マニュアルに基づいてチェックしていくことで全国共通な買取査定基準を設けました。また、中古車の販売価格も、地域間格差の情報を一元的に管理することで、もっとも高く売れるオークション会場を出品するシステムを稼働させています。

未来のイメージを設定してその仕組みを作っていくキャッチアップ方式か、身近な問題の解決をはかり続けるボトムアップ方式か、新しいビジネスモデルを成功させるにはこの2つの方法が考えられます。

著:加宮利行→https://www.gdl-j.co.jp/archives/001032.html


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