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ビジネスに役立つデータの解析

地球温暖化の関係から省エネ化への取り組みが求められ、さまざまな形で環境教育も進められていますそのなかでもう少し知恵を出して欲しいと思わざるをえないのが、環境関連データの表示方法です。

たとえば、ソーラーシステムの導入された公共施設では、目立つ場所に現在の発電量を表示する大型のディスプレイが取り付けられたりしています。ただその表示内容は、その大半が現在の発電量は何ワットといった数字だけです。まったく生活感覚からかけ離れています。ワット表示されても、それがどの程度の量か理解できない人が大半ではないでしょうか。いまの発電量は、家庭での電気消費に換算したら冷蔵庫を何日分動かせる量、洗濯を何回できる量、石油何リッター分に相当し自動車なら何キロ走れる量、新幹線なら何キロ分走行できる量と、なぜもっと身近なデータに置き換えて表示しないのでしょうか。

環境データを分かりやすくするためのこころみは実際に行われています。1秒間単位に置き換え、1秒間で破壊される世界の天然林はテニスコート20面分、人工的に植林されているのはテニスコート5面分といった発表形式です。生活感覚に欠ける発電量の表示だけなら、せっかくのディスプレイも宝のもちぐされになります。天気予報も、温度・湿度のデータを「熱中症のマーク表示」・「関節炎指数」など身近なテーマに結び付けて発表しています。スーパーやコンビにでも、気温何度ならアイスクリームが売れるとか、鍋の具材がうれるとか、データを生活感覚化してビジネスにいかしています。

データを収集・分析しても、数字のカタマリで終わらせるなら「分析のための分析」でしかありません。分析結果を有効に活用しているとはいえません。分析には、その結果をどのようにビジネスに役立たせるかの視点が求められます。単に数字を分類・比較・表示するだけの分析は、真の分析ではありません。ビジネスにいかされる内容に整理されて始めて分析といえます。

著:加宮利行→https://www.gdl-j.co.jp/archives/001032.html


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