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相手の価値を認める

愛することとは「その人の価値を認める」ことである。

つまり、育成される人の価値を見出し、それを認め、それを育てていくことが育成者である。昔の厳しい徒弟制度のなかからも、りっぱな人が多く育ってきた。

いまでも歌舞伎界や相撲界、落語界といった伝統的ビジネスには、そういった指示・命令や押し付けのようなことが多く存在する。いわゆる一見理不尽なスパルタ教育といったものである。まさにコーチングの世界とは、まったく反対のことをしているではないか。実は、そこに先ほども述べた「その人の価値を認める」という愛が存在するのである。とくにそういった伝統的な業界は、指示命令や押し付けといったスパルタ的なことが多く見受けられるが、実は、その奥に「一生、こいつを面倒見てやる。」とか「必ず自分の責任においてこいつを一人前に仕立て上げてやる。」といった、育成する側の運命共同体としての覚悟があるのである。それは、つまり「愛」である。

その「愛」が、第三者からは「ちょっといきすぎではないか」という育成手段や育成方法よりも、常に勝っているということがポイントなのである。残念ながら、最近の伝統的な業界にも、育成する側の今述べたような「愛」がなくなり、ただの制度として職業としてしか機能しないような現象が、おおきな過ちや事件に結びついているような気がする。その覚悟、つまり信念であり、愛が、育成する側には求められる。

著:佐藤創紀 →https://www.gdl-j.co.jp/archives/001031.html


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