New ヒント集HR Tips

チームで目的をしっかり共有する

チームは組織の最終単位であるので、その組織が果たすべき目的(任務)が明確になっている必要があります。

なんのためのチーム活動なのかについて、リーダーはいつも意識して発言するようにしましょう。日本人特有の暗黙の了解は、チーム活動ではマイナスに作用します。何のための活動か、メンバーはともすれば忘れがちです。それを忘れないように意識づけることが、リーダーに求められる旗振りとしての役なのです。

目的を果たすために最適な編成となったものが、チームであるといえます。そして目的に対して決められてくるのが手段ということになります。しかし、チーム活動をおこなう上で活用できる資源の中で、もっとも重要なのは何でしょうか?これは、リーダーをやった経験のある人なら誰でも頭を痛めた経験があると思います。そう、メンバーの能力の問題です。本来なら役割を決めるときには、チームメンバーがもっているそれぞれの長所に合わせ、分担されていることが望ましいのです。
しかしながら現実は違っていることが多いことでしょう。たとえば、経験や年功、席次といった組織特有の既得権に基づいてメンバーや役割が決まってしまうことが多いです。また、能力も十分なレベルにない場合があります。

この状態は、目的に対する手段の最適化という側面からはあまり良い状況とはいえませんが、これは通常前提条件として容認されてしまいがちです。だからといってこれを前提条件として飲んでしまうのは、かなりリスクを伴います。したがって、リーダーはできるだけこの点について能力主義の考えにもとづいてチームを編成するように、当初から決定権者や関係者にはたらきかけるようにしましょう。何事も最初が肝心です。チームのミションがシビアなものであればなおさらです。もし、そうできない場合には、生じうるリスクマネジメントについて十分な検討をおこなっておく必要があるでしょう。

著:行時博孝 →360サポーターズ


■多面評価や自己診断なら → gdl360.com検査・診断シリーズ

お問い合わせ

新人採用時の適性検査、中途採用時の適性検査、社内研修や人事コンサルティングのご相談など、
専任スタッフがご要望に応じてご対応いたします。