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論理力と私立中学入試の問題

ビジネス用や環境教育用のゲームを開発したりしている関係で、そのヒントを得るために進学塾のホームページを時々みます。

特に私立中学受験の問題は、テレビのIQ番組に出題されたりするように、4文字熟語の漢字問題から立体からその展開図を描き出す幾何問題まで、非常に質の高い問題がだされています。

なにか新しいネタはないかと久しぶりに「日能研」のページを開くと「記述力」模試の案内がでていました。よく読んでみると論理力を試す記述問題です。その内容は、「知識と情報を結びつけて、説得力のある内容で表現する」となっています。中学の受験で、このような論理力が求められる時代なのかと驚きました。

気になったので、進研ゼミのホームページも開いてみました。そうすると、進研ゼミ小学講座の中に「リテラシー」という言葉があり、入試で求められている「リテラシー=知識や技能を組み合わせて使いこなす力」を小学生にみにつけて欲しいとうたっています。

具体的には
*さまざまな文章や資料を正確に読み取る「読解力」
*読み取った情報にもとづいて、問題点を整理しながら筋道をたてて考える「思考力」
*自分の考えを、相手に対して論理的に伝える「表現力」
と解説しています。一般的に行われている論理力のセミナーと同じ内容で、中学受験と聞かなければビジネスマンのための研修のように聞こえます。

いま格差社会ということで、所得格差や教育格差が問題になっています。このような論理力を問う記述式の問題に答えられる小学生は、かなり頭の良い子のはずです。その良い子が、さらに模擬試験や添削教育でそのレベルを上げていくとすると、割り算や分数に悩んでいるような子供たちと格差が広がるばかりです。私立中学を受験する子供たちは、小学生のときから論理力をきたえていくわけですから、私たちよりはるかに優れた能力の持ち主になるでしょう。仮に、いま自分の論理力に自信のない人は、中学受験の問題を学ぶのも有効かもしれません。論理力の基礎能力を高める効果があることは間違いなさそうです。

私も、問題に挑戦してみようかと思ったりしています。

著:加宮利行→https://www.gdl-j.co.jp/archives/001032.html


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