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新しい検定試験でも、情報発信による情報収集

新商品のアイデアを思いついたので、関係しそうな企業に提案しようと心当たりをあたりました。

提案先にふさわしい企業とパイプはつながったのですが、その回答は「各方面からの提案が多いので、サンプル試作も完了した実施可能な内容でないと検討の対象にならない」というものでした。それを聞いて、なんと楽な商売をしているのかと驚きました。何もしなくても、新しい新商品情報が集まってくるわけですから。情報に関しては、情報を収集するために努力するより、情報が集まってくる仕組みをつ
くるほうが賢明ということになります。

情報を集める仕組みを考えているうちに、いまはやりの検定試験(遅すぎるという指摘もありそうですが)を利用できないかと思い始めています。集めたい情報をテーマにした検定試験を実施し、その受験者から情報が寄せられるような運営を目指します。現在の検定ブームをつくったのは「漢字検定」といわれています。その後、「京都検定」などご当地タイプや「映画検定」など趣味型のもの、そして「境港妖怪検定」などおもしろタイプと広がり続けています。そして、ついに「阪神タイガース検定」もはじまるようです。まだまだ、ブームは続きそうな予感がします。

川島教授の計算ドリルは、痴呆症の治療に効果があることから始まっていますので、まだ俺はボケることはないと思っている人からみれば、単調で面白みにかけるかもしれません。そのような人たちには、計算ドリルより知識の量を争う検定試験のほうに興味をいだくはずです。団塊の世代からオタク族まで、受験者もいそうです。現実的には検定試験のビジネス化は難しいようですが、うまくいけばおいしいビジネスになるのは明らかです。ギャンブルであれ宗教であれ、常に胴元が一番得をします。ビジネスになってうえで、情報が自動的に集まってくればまさに「濡れ手に泡」です。すでに気分は、取らぬ狸の心境かもしれません。

検定試験による情報収集の仕組みがつくれるかどうかは別にして、新しい情報を逃さないよう目配りしているより、情報を発信する側に回ったほうが情報は集まりやすいようです。情報を発信することで情報を集めることができるなら、こんな効率的ことはありません。自分のテーマに関して、どのような情報発信をすれば新しい情報が集まってくるかについて、いま最大の関心ごとになっています。

著:加宮利行→https://www.gdl-j.co.jp/archives/001032.html


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