人事は今、「人間理解」に戻り始めている
最近の人事の話題は何でしょうか。
10年前、人事の話題の中心は「制度」でした。
- 評価制度
- 等級制度
- KPI
- エンゲージメントサーベイ
- 1on1
様々な制度を「どう設計するか」「どう運用するか」を模索し、適切な配置や人材育成、昇格など組織全体としてどのように向上させるかが焦点となっていました。
そんな仕組みの議論が、人事の主流だったように思います。
しかし最近、人事に関するニュースや界隈では少し空気が変わってきています。
現在増えているのは、
- なぜ人は本音を言えないのか
- なぜ若手は挑戦を避けるのか
- なぜ管理職は孤独になるのか
- なぜ優しい組織で疲弊が起きるのか
といった、人間そのものに近いテーマです。働いている個人に対する組織がどう対応するかが注目されているようにも感じます。
ではなぜ今、人事は再び「人」に関心を向け始めているのでしょうか。
制度が一巡した
まず大きいのは、多くの会社で制度導入が一通り進んだからです。
近年、多くの企業が、
- 1on1
- サーベイ
- 心理的安全性
- 人的資本経営
などを導入してきました。これは10年前と比べても多く聞く機会が増えました。
しかしその中で、多くの現場が感じ始めたのが、「制度を入れただけでは、組織は変わらない」という感覚でした。
どれだけ仕組みを整えても、
- 空気が変わらない
- 本音が出ない
- 関係性が改善しない
という場面が多く出てきたのです。
つまり今、人事では「新しい制度を取り入れること」よりも、「人はどのようなときに前向きに動くのか」を理解することが重視されるようになっています。
正しさだけでは人が動かなくなった
以前は、「会社のルールだから」である程度、人が動いていました。
しかし今は、
- 納得感
- 尊重されている感覚
- 意味
- 共感
といった感情面が大きく影響する時代になっています。
制度が正しくても、
- この上司を信頼できない
- 自分を見てもらえていない
- ただ管理されているだけ
と感じると、人は動かなくなります。
つまり現代の組織では、正しい制度だけでは不十分になってきているのです。
SNSによって、「人間的な話」が広がりやすくなった
SNSの影響も非常に大きいと思います。
以前の人事情報は、
- セミナー
- 専門誌
- 企業事例
など、制度やノウハウ中心でした。
しかし現在、SNSや動画サイトなどで広がるのは、
- 管理職の孤独
- 部下とのすれ違い
- 承認欲求
- 働く意味
- 情熱
- 信頼関係
といった、人間味のあるテーマです。
なぜなら、多くの人が求めているのが、正解ではなく共感だからです。
特に人事担当者自身も疲弊しやすい時代です。
AI時代になり、人を見る力が重要になっている
AIの進化によって、
- 分析
- 集計
- 管理
- レポート
といった業務は、どんどん効率化されています。
その結果、逆に浮き彫りになっているのが、「人間にしかできないこと」です。
例えば、
- 人の変化に気づく
- 信頼を作る
- 挑戦を後押しする
- 空気を整える
- 組織風土の調査を実施したい場合は「CUBIC組織活力測定検査(従業員満足度調査)」
- 上司・同僚・部下からの多面的な視点を取り入れアンケートを実施したい場合は「gdl360.com」
- 複眼評価観察をお探しなら「CUBIC 複眼評価観察検査(360度評価)」
- 環境適合測定をお探しなら「CUBIC 環境適合測定検査」
- 評価傾向診断をお探しなら「評価傾向診断(評価のクセ)」
といった力です。
つまり今後の人事では、制度設計力だけではなく、「人を理解する力」そのものの価値が高まっていくのかもしれません。
制度の時代から、人間理解の時代へ
もちろん制度は必要です。
しかし現在の人事は、「何を導入するか」だけではなく、「人はなぜ動くのか」という、より根本的なテーマへ戻り始めています。
組織を最後に動かすのは、いつの時代も"人"だからです。
文責:田辺顕
検査診断へのお問い合わせ
検査診断へのお問い合わせは、お問い合わせフォームより承っております。お気軽にお問い合わせ下さい。
検査診断へのお問い合わせお問い合わせフォームがご利用になれない場合は、下記のフリーダイアルをご利用ください。