ノートを取るのは無駄? ~新人・若手が最初につまずく「メモ」~
新人・若手社員の中には、そもそも「メモを取る必要性」をあまり感じていない人もいます。
- 分からないことがあればスマホで検索すればいい
- 資料はデータで共有される
- 会議の内容も後から議事録やチャットで確認できる
こうした環境の中で、わざわざペンを持ってメモを取ることに、効率の悪さを感じるのは自然な流れかもしれません。
実際、「とりあえず後で見返せばいい」「必要になったら調べればいい」と考え、メモをほとんど取らない新人も増えています。
一見すると合理的です。しかし、この"便利さへの依存"が、仕事の理解や成長スピードを遅らせてしまうケースも少なくありません。
問題は「メモを取ること」ではない
問題は、メモを取ること自体ではありません。「どう取っているか」です。
新人・若手にありがちなのは、「正しく書くこと」を目的にしてしまうことです。
- 上司の言葉を一字一句逃さず書く
- スライドや資料をそのまま写す
しかし、それだけでは仕事は身につきません。ノートやメモの価値は、情報を残すことではありません。
その場で考え、整理し、理解しようとする行為そのものにあります。
意味のあるメモに残っているもの
本当に役に立つメモには、次のような要素が含まれています。
- その場で感じた疑問
- うまく理解できなかったポイント
- 自分の知識や経験とのズレ
- 後で確認・調べるべきこと
- 「こういう意味だと思う」という仮説
メモは正解を書く場所ではなく、考えた跡を残す場所です。
メモは「思考のログ」
メモというと、「言われたことを書き留めるもの」「忘れないための記録」と捉えられがちです。
もちろんそれも大切な役割ですが、仕事におけるメモの本質は、それ以上に「思考のログ」である点にあります。
新人・若手のうちは、
- なぜその作業が必要なのか
- なぜその順番で進めるのか
- なぜ注意されるのか
といった「理由」や「背景」を、日々必死に理解しようとしています。
その過程で浮かんだ疑問、気づき、仮説、上司の一言に対する自分なりの解釈をしてしまいます。これらは頭の中だけに留めておくと、時間とともに簡単に消えてしまいます。
しかし、メモとして残しておけば、それは自分がどう考え、どう理解しようとしたかの"思考の足跡"になります。
そのため、新人・若手のうちは、きれいに整理されたノートを作ることよりも、
- 疑問符が残っている
- 「なぜ?」が書かれている
- 後から見返して考え直せる余白がある
そんな「考えた跡」が残るメモを意識することの方が重要です。
仕事ができるようになる人ほど、「正解を書き写す」のではなく、「考えながら書き、後で考え直す」ためにメモを使っています。
メモは単なる記録ではなく、思考を外に出し、振り返り、成長につなげるためのツールです。この意識を持てるかどうかで、仕事を覚えるスピードや理解の深さは、確実に変わってきます。
まとめ
メモの大切さは、単に記録を残すことにあるのではありません。仕事の中で得た情報をそのまま書き写すのではなく、「なぜそうなるのか」「自分はどう理解したのか」を考え、言葉として出力することです。
その一連の行為そのものが、理解を深め、成長を促進させていきます。
新人・若手のうちは、正解をきれいにまとめることよりも、迷い、考え、試行錯誤した痕跡が残っていることの方が、はるかに価値があります。
後から見返したときに、「当時はこう考えていた」と振り返れるメモは、確実に次の成長につながります。
大切なのは、「たくさん書いたメモ」ではなく、「考えたことが残っているメモ」です。
メモの取り方を少し意識するだけで、仕事の理解度も、成長のスピードも、確実に変わっていくはずです。
文責:田辺顕
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