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NPOでの講演で感じた目標管理の意義 ~『NPOは企業に何を教えるか』PFドラッカー論文に想う~

マネジメントの泰斗 PFドラッカーさんは「NPOは企業に何を教えるか」という論文中で「無給だからこそ満足をもとめる」と表現している。
※「チェンジリーダーの条件」のPart2-4章 (もともとは1992年初版の「未来企業」第28章)

この本を読んだ当初「そうだよな~ 給与で釣る、ということが出来ない組織だからこそ、目標設定や評価、フィードバックが大切なんだ」と、共感したにすぎなかった。

しかし今年、実際にNPOで目標管理の講演をすることになった。
学生ボランティアを中心に運営している組織のリーダークラスの人から依頼されたのだ。土曜日の夜、7時から9時までボランティアで。
聴講者は、土曜日から日曜にかけて今期の目標を検討していく学生たち30名程度ということだった。
学生たちに目標管理の内容が理解してもらえるかな?
時間も遅いし、テーマも堅苦しい。 半信半疑で出かけていった。

ところが私の期待以上の反応の良さだった。目を輝かせ、真剣にメモを取る。質疑応答では、好奇心・探究心、不安感をぶつけてくる。

普段なら自宅でビールでも飲んで寛いでいる時間帯なのに、苦にならなかった。むしろ「何かしら貢献が出来た。喜んでもらえたようだ」という満足感で一杯だった。

それから2週間ほどして、そのNPOのリーダーの方から、お礼のメールを頂いた。講演会の後でのディスカッションの様子などについて報告(フィードバック)を受けた。

またまた充実感だ。行ってよかった。本の上での知識が、実際に体験することで、少し深くなったような気がした。

文責:田辺和彦

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