「役に立たない才能」からすべては始まる
作家・評論家として知られる 橋本治は、才能について次のような言葉を残しています。
「大体、すべての新しい才能は、役に立たない才能からしかスタート出来ないんだぞ。 何の役にも立たない才能を、ただ普通に存在する有用な才能に変えていく事こそ変革って言ったりしてね。それが出来る人間のことこそ"才能がある"って言うんだよ。」
この言葉は、「才能」というものに対する一般的なイメージを大きく変えてくれます。
才能は、最初から"役に立つ形"では存在しない
多くの人は、「才能がある人」は最初から優れているように見えます。
しかし実際には、
- まだ形になっていない
- 周囲に理解されない
- 成果として見えない
- 実用性が分からない
という段階を必ず通っています。
つまり、最初は「役に立たないように見える」状態から始まることがほとんどです。
続けることで「価値」が生まれる
重要なのは、その状態をどう扱うかです。
- 役に立たないからやめるのか
- 価値が見えるまで続けるのか
この違いが、大きな差になります。
新しい能力や感性は、最初から評価されるわけではありません。
むしろ、多くの場合は遠回りや試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ形になっていきます。
「才能がある人」とは何か
橋本治の言葉が興味深いのは、才能がある人を「最初から優秀な人」と定義していない点です。
むしろ、
- 未完成なものを育てる
- 続ける
- 形にする
- 社会で機能するものへ変えていく
その過程を続けられる人こそ、本当に才能があると言っています。
成長は「変換」の積み重ね
人の成長も同じです。
最初から完成された能力を持つ人はほとんどいません。
- 苦手だったこと
- うまくいかなかったこと
- 理解されなかったこと
それらを試行錯誤しながら積み重ねることで、少しずつ「自分の力」へ変わっていきます。
「今は役に立たない」を否定しない
現代は、すぐに成果や効率を求められる場面が増えています。
しかし、本当に新しいものや大きな成長は、最初は「意味がない」「非効率」「役に立たない」と見られることも少なくありません。
だからこそ大切なのは、今はまだ形になっていないものを、簡単に否定しないことなのかもしれません。
まとめ
橋本治の言葉は、才能とは"最初から完成された能力"ではなく、未完成なものを育て続ける力であることを教えてくれます。
人は、最初から役に立つ存在ではありません。試行錯誤を重ねながら、自分なりの価値を形にしていきます。
「役に立たない才能」を、価値あるものへ変えていく。
その過程こそが、本当の意味での成長なのではないでしょうか。
文責:田辺顕
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