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フィードバックの持つ意味(河合隼雄先生の著作より)

河合隼雄著「日本人とアイデンティティ」講談社文庫 のなかに出てくる話が面白い。「世の中に悪いことというのは二種類ある。理由があって悪いことと、理屈抜きで悪いことの二つで、あなたがやっている方は、理屈抜きで悪いほうだ。だからあかんのや」と、河合先生が女子高生を叱る場面が紹介されています。

それで、その子は問題行動を止めていったというのです。河合先生は「一番欲しかったのは、訳が分かろうと分かるまいと、どなる父親が欲しかったんです。」と文章を結んでおられます。自由でありすぎることの不安、実物から離れた社会で感触や自分自身の居場所が良くつかめない不安、そのようなものが今後のビジネスパーソンにはつきまとうように思います。

人事評価フィードバックや日常的な「誉める」「叱る」などのフィードバックが、これらの不安を少しでも和らげる役割を担うのだと思います。例え、フィードバックの内容に完全な理解を示せなくても、またフィードバックの方法が、もっと適切な方法があるのでは? と首をかしげるところがあっても、フィードバックしてくれない上司や先輩のいる職場よりも、フィードバックしてくれる職場の方が、ずっと働きやすく、生きやすくなるのではないでしょうか?

文責:田辺和彦

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