人材不足時代の新しい採用手法「アルムナイ採用」とは
近年、人材不足が深刻化する中で注目されている採用手法の一つに「アルムナイ採用」があります。
アルムナイとは、もともと「卒業生」や「同窓生」を意味する言葉ですが、企業においては一度退職した元社員を再び採用することを指します。
かつては「出戻り」とネガティブに捉えられることもありました。しかし現在では、
- 一度外で経験を積んだ人材
- 自社を理解している人材
として、積極的に受け入れる企業が増えてきています。
アルムナイ採用のメリット
アルムナイ採用の最大のメリットは、人材確保のルートを広げられることです。
元社員はすでに、
- 社内の風土
- 働き方
- 業務内容
を理解しています。そのため一般的な採用に比べて入社後の適応が早い傾向があります。
た退職者側にとっても、
- 転職先が合わなかった
- ライフステージが変わった
- もう一度慣れた環境で働きたい
といった理由から、元の会社に戻りたいと考えるケースも少なくありません。
企業と退職者の双方にとって、新しい選択肢となる採用手法と言えるでしょう。
応募は「元社員から」?それとも「企業から」?
アルムナイ採用の入口は主に二つあります。
- 1. 元社員から応募してくるケース
- 2. 企業側から声をかけるケース
どちらの形も考えられますが、スムーズに運用するためにはアルムナイ採用専用の窓口を設けておくことが有効です。
専用の窓口があることで、
- 元社員が相談しやすくなる
- 採用フローを整理できる
といったメリットがあります。
採用判断はどうするべきか
元社員は会社を理解しているため、一般応募者よりも採用確率は高くなる傾向があります。
しかし注意したいのは、退職当時の会社と現在の会社は必ずしも同じではないという点です。
組織体制や働き方が大きく変わっている場合もあるため、
- 現在の会社に適応できるか
- 当時とのギャップがないか
を慎重に確認する必要があります。
また「戻ってきやすい会社だから」という理由で応募してくるケースもあるため、アルムナイ採用にも明確な採用基準を設けておくことが重要です。
特に以下の点は必ず確認しておきたいポイントです。
- 退職理由
- 退職後のキャリアやスキル
- 現在の考え方や心理状況
- 退職からの経過期間
採用の進め方
アルムナイ採用であっても、基本的な選考プロセスは必要です。
まずは元社員だからといって即採用するのではなく、
- 面接
- カジュアルな面談
- 近況のヒアリング
などの話し合いの場を設けることが重要です。
その中で、
- なぜ退職したのか
- 外でどんな経験をしてきたのか
- なぜ再び戻りたいのか
を丁寧に確認しましょう。
採用の判断基準
アルムナイ採用で最も重要なのは退職理由の確認です。
もし過去に、
- 社内トラブル
- 組織との大きな対立
- 問題行動
などがあった場合、再採用は職場の雰囲気に影響を与える可能性があります。
また、退職後の経歴についても詳しく確認する必要があります。
- どのような経験を積んだのか
- どのようなスキルを得たのか
- どのような価値観の変化があったのか
こうした情報を踏まえて判断することが重要です。
アルムナイ採用の対象になる人
アルムナイ採用の対象となる人材には様々なケースがあります。
例えば、
- スキルアップのために一度転職した人
- 家庭の事情などやむを得ない理由で退職した人
- 出産や育児で離職した人
などです。
これ以外にも様々な背景があります。しかし共通しているのは、会社との関係が完全に途切れていないことです。
実は重要な「退職時の対応」
アルムナイ採用を成功させるうえで、実は非常に重要なのが退職時の対応です。
退職する社員に対して、
- もう関係のない人
- 別の選択をした人
のように扱ってしまうと、再び戻ってくる可能性はほとんどなくなります。
一方で、「武者修行に行ってくる」という感覚で送り出す企業もあります。
例えば、「またいつでも戻ってきてください」「外で経験を積んでおいで」といった言葉で送り出すことで、将来的に再び縁がつながる可能性があります。
人材不足の時代において、人材との縁を大切にする姿勢は非常に重要です。
導入時の注意点
アルムナイ採用にはメリットが多い一方で、注意点もあります。
特に気をつけたいのが既存社員の反応です。「出戻り社員」という見方をされ、場合によっては、
- バッシング
- 不満
- 職場の空気の悪化
につながる可能性もあります。
そのため、
- 退職理由
- 採用の背景
- 再採用の意図
などを社内に適切に説明することも重要になります。
まとめ
人材不足の時代は「関係を切らない採用」が重要です。
これからの採用は、単に新しい人材を探すだけではなく、過去に関わった人材との関係をどう維持するかも重要になります。
アルムナイ採用はその代表的な手法の一つです。
退職したから終わりではなく、「また一緒に働く可能性のある仲間」として関係を保つことです。
そんな考え方が、これからの人材戦略には求められているのかもしれません。
文責:田辺顕
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