2025年の採用市場は「採る」より「つなげる」へ ~採用率が高くてもなぜ採用が難しいのか?~
2025年の採用市場は、一見すると好調に見えます。厚生労働省と文部科学省の調査では、今春の大学生の就職率はなんと 98%。過去2番目の高水準です。
多くの企業が積極的に採用に動いている一方で、「応募はあるのに決まらない」「内定を出しても辞退される」という声が、特に中小企業から多く聞かれます
数字上の"採用率の高さ"は、実は"採用難易度の高さ"の裏返しでもあります。求職者の動きが大きく変化しているのです。
求職者が見ているのは"条件"より"環境"
最近の若手は「どんな仕事をするか」よりも、「どんな環境で成長できるか」を重視する傾向があります。また、転職市場では「再挑戦人材」が増えています。 前職での失敗や違和感を経て、「もう一度、自分に合う場所で挑戦したい」という人たちです。
企業側も、経歴やスキルだけでなく「再挑戦する力」や「やり抜く意欲」を見抜く視点が求められます。いまは"スペック採用"から"ストーリー採用"への転換期にあるのです。
採用の鍵は「スピード」と「定着力」
内定が複数取れる時代、選考のスピードが採用結果を左右します。選考が遅れれば、それだけで候補者は他社に流れてしまう。まずは自社の採用プロセスを見直し、「応募数」「通過率」「辞退率」「定着率」などの数字を細かく把握することが重要です。
さらに、採ったあとが本当の勝負。入社初期のフォローやオンボーディング(定着支援)ができている会社ほど、早期離職が少ない傾向があります。「入社してよかった」と思わせる最初の3ヶ月をどう設計するか――ここに人事の力量が問われます。
まとめ
2025年の採用は、単に「人を採る」活動ではありません。応募から入社、そして定着・活躍までをひとつの流れとして設計することが、これからの人事の仕事です。
採用率の高さを喜ぶだけでなく、その裏にある"人の動き"を読み解くこと。
文責:田辺顕
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