目標管理ファシリテーターの奨め
MBO推進の円滑化を担う役割を「MBOファシリテーター」と称しています。その役割を担うのは、次の4つのタイプの方々です。
リーダーがファシリテーションの技術をマスターし、自分の組織のMBOをリードするというやり方は、最も自然な形で望ましいやりかたです。例えば、リーダーが組織及び各個人の目標設定をする際に、的確な質問をし、論点を的確に整理し、尚かつメンバーの意欲を高めていく、というスタイルです。しかし、これには大きな難問も待っています。ファシリテーター的なミーティング運営の行動パターンは、セミナーを何日か受けただけでは、簡単に身につかないものだからです。具体的には、これまでの職務経験で培われてきた、「説得する、説明する」という習性を脱し、「質問する、議論を促進する」といった行動パターンに変身していかなければなりません。生活習慣を変えるのに苦労するように、職業上の習性を変えるのも容易ではないのです。
MBOファシリテーターの訓練を積んだ人事・教育部門のスタッフが、要請をうけた部門に出向いて、ファシリテート(促進する)をします。もともと人事・教育部門スタッフは、目標管理の意義(なぜMBOをやるのか)といたことは理解していますし、コーチングやファシリテーターとしての何らかの訓練を積んでいることも多いので、この場合も比較的、すんなりと導入できる例です。またライン部門と遊離しがちな人事・教育部門スタッフが、当該部門の語る言葉を理解できる、ラインの問題点を理解できる、という効果も期待できます。反面、一時に集中しがちなファシリテーター要請に対し、充分な時間が割けない、という悩みもあります。
内部のOBにファシリテーターとして活躍してもらう、あるいは上級管理者をファシリテーターとして活躍してもらう、というようなケースです。内部の現状もある程度は理解した人があたるため、効果が出やすい反面、過去の常識にとらわれ自由闊達な議論がしにくくなる、という傾向も否めません。
外部ファシリテーターは、今後、ファシリテーターという職業分野が確立されていく中で、少しずつ増えていくことになると思われます。現在、アメリカ企業などでは、「エグゼクティブ・コーチ」、「ビジネス・コーチ」、「コーポレイトコーチ」、「ファシリテーター」と呼ばれているプロフェッショナルが、取締役会などの重要なミーティングに参画し、ファシリテートするというスタイルが拡がりつつあります。日本では、「経営コンサルタント」「税理士・会計士」がそれに近い役割を担ってきたとも考えられます。
いずれにせよ、MBOファシリテーターは、その組織のMBOを活性化、促進する者として重要な役割を担ってくるものと考えられます。具体的な効果としては、以下のようなものがあります。
- 目標管理診断/360度評価(多面評価はこちらへ。
360度評価(多面評価)/gdl360.comへのお問い合わせ
360度評価(多面評価)/gdl360.comへのお問い合わせは、お問い合わせフォームより承っております。お気軽にお問い合わせ下さい。
360度評価(多面評価)/gdl360.comへのお問い合わせお問い合わせフォームがご利用になれない場合は、下記のフリーダイアルをご利用ください。