人事管理ヒント集HUMAN RESOURCE MANAGEMENT HINT

建設・土木業界は、新規事業に取り組めないのか?多角化の第一歩は、論理力と想像力のバランスの取れた組織改革

東証1部上場会社で株価100円を割った企業が何社かあります。それらの大半は建設・土木関連の企業です。公共投資と民間設備投資の減少により、ここ数年建設・土木業界の業績は低迷が続いています。

今後もハコものや高速道路の建設が問題視されることから、公共投資の大幅な回復は期待できないと思われます。しかし、これだけ市場の縮小が予想されても、建設・土木業界の多角化、新規事業へ積極的に取り組むといった新聞記事をあまり目にすることはありません。

もう10年以上も前でしょうか「受注産業から創発産業へ」といったゼネコンの企業PRを目にしたことがありますが、あの戦略はどうなったのでしょうか。市場が縮小するなら、新たな事業を開拓する当たり前の経営原則が、なぜ実行されないのでしょうか。

建設・土木企業の知識を生かせる新規分野はあるはずです。たとえば、いま注目されている植物工場は建設費用の高さが参入障壁になっているため、農林省は助成事業を導入し3年間で150個所の植物工場を作ろうとしています。建設・土木企業は建設が専門ですし、人的作業が基本になる農業分野なら進出しやすいと考えられます。

建設・土木企業が他の事業に参入できない理由の一は、技術者中心の同質的人材の組織にあると考えられます。技術者は原理原則にもとづく論理性を重視します。それだけに想像力を必要とする新規事業への取り組みは難しくなります。組織を同質的人材で構成する弊害です。組織は、論理力と想像力の人材バランスを取ることが重要になります。

著:加宮利行→360サポーターズ


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