人事管理ヒント集HUMAN RESOURCE MANAGEMENT HINT

不安感、恐怖などのマイナス思考は悪か?

目標を達成する人、成功する人は、ポジティブシンキング、積極的思考の人だ。マイナス思考は成功には導かない、という論調があります。確かに逆境にめげず、ポジティブに立ち向かう人が成功を収める確率は高いのかもしれません。ですが、もし○○になったらどうしよう、失敗したらどうしよう、という気持ちを持つ人はダメなのかというと、そうでもないという実例もまた沢山あるようです。

例えば3月7日のNHKで放送された「プロフェッショナルの流儀」という番組で実力派の左官、挟戸さんは、「職人は臆病であれ」とおっしゃっていました。現場で何度も材料を見直し、試す、ということでした。失敗したときのことを思うと恐怖感がこみ上げてくるらしいのです。

ビジネスの世界でも恐怖感があるからこそ、それに対処しようと努力し成功を収めている人達が存在します。キャノンの社長、御手洗富士夫さんは「事業経営では先に何が起こるかわからない、だからこそ様々な事柄について考え抜き、準備するのだ」と雑誌「プレジデント」とのインタビューで語られています。

不安感や恐怖感にさいなまれて逃げ出したり、問題を先送りしたりすることでは、確かに成功は覚束ないでしょう。ですが不安感や恐怖感をバネに、準備を怠らず、問題に果敢に取り組む、ということは目標を達成するためには大切なことではないでしょうか?

「達成志向」という行動特性の中には、ポジティブな精神や行動ばかりではなく、時には不安感や恐怖感などの「負の感情がもたらす前向きな行動」もあるのだと思います。

文責:田辺和彦

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