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論理的な考え方のカタマリのような人を発見

常に論理的に物事を考えなければならない人はどのような職業の人で、どのような性格の人だろうといた疑問を持っていたところ、先日そのような人が身近にいることがわかりました。
その人の職業は、SPIに類似した採用テストやモチベーション分析の問題作成と解析を行っている人でした。

人の性格やモチベーションといった曖昧でつかみにくい対象をデータ化・客観化する仕事をしているためでしょうか、言葉遣いからしてその定義づけにこだわっている印象を受けました。仕事のうえで注意する点について質問すると「どの設問がどの因子を分析する要因になり、どの因子がどのように性格に反映されるか、その論理性・根拠付けが難しい」との解答でした。人の心・性格といった、論理的にとらえにくいものを客観化しようとしているのですから、たしかに難しい作業のはずです。

実際の解析表を見せていただきましたが、非常に詳しすぎて読みこなすのが大変だと思えるほどの分析結果が記されていました。そのデータの詳細さに驚かされ、いかにもこの報告書は論理的で客観的な印象をうけました。というより、精緻な内容に驚かされ論理的と受け取ってしまったようです。

疑い深い性格だからでしょうか、本当に論理的かどうか、このデータを受け取った側で検証できるのかといった疑問もわいてきます。もっと危険なのは、分析表が詳細すぎて、本人のデータが誰かと入れ替わったりするケアレスミスがあっても、誰もわからないのではと思われたりします?おそらく、内容をチェックするより、結果だけが1人歩きしているのではないでしょうか。もし同じ人を違う会社の問題で分析すると同じ結果がでるかどうか大変気になります。

著:加宮利行→360サポーターズ
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